
論証集~刑法各論~汚職の罪
汚職の罪 職権濫用の罪 1 職権濫用罪の成立と相手方の認識 職権濫用罪の成立に相手方の認識は必要か。 この点、本罪を強要罪と同様に捉え、これを肯定...
法学徒向けに論パやレジュメ等を掲載
汚職の罪 職権濫用の罪 1 職権濫用罪の成立と相手方の認識 職権濫用罪の成立に相手方の認識は必要か。 この点、本罪を強要罪と同様に捉え、これを肯定...
盗品等に関する罪 本質 盗品等罪(256)の本質が問題となる。 この点、本罪は個人的法益に対する罪である以上、その本質はまず、被害者の追求権の侵害に...
毀棄隠匿罪 保護法益 所有権その他の本権。 財物を回復不可能な形で破壊することもある点で、法益侵害の程度は決して低くない。 しかし、領得罪と異なり...
放火罪 「焼損」の意義 放火罪の既遂時期が、「焼損」の意義と関連して問題となる。 思うに、108条は、燃焼によって、公共の危険すなわち不特定多数人の...
証拠隠滅罪 共犯者の証拠隠滅 共犯者の刑事事件に関する証拠を隠滅した場合、証拠隠滅罪(104)は成立するか。 思うに、同条が自己の刑事事件に関する証...
背任罪 他人の事務 譲渡人の登記協力義務は「他人の事務」にあたるか。 登記協力義務は、抵当権設定契約の債務の履行として自己の事務であるとも思えるため...
犯人蔵匿・隠避罪 犯人隠避罪 「罪を犯した者」の意義 「罪を犯した者」(103)の意義が明文上明らかでなく問題となる。 思うに、犯人隠避罪の保護法...
偽証罪 国の審判作用の適正を侵害する抽象的危険犯。事後宣誓であってもよい(通説)。ただし、宣誓は適法である必要がある。 虚偽の陳述の意義 「虚偽の陳...
公務執行妨害罪 公務の範囲 1 「職務」の範囲 私企業的・現業的公務は「職務」にあたるか。 この点、公務に業務妨害罪と公務執行妨害罪の二重の保護を...
通貨偽造 1 通貨偽造及び行使罪 (1) 保護法益 通貨偽造罪の保護法益は、通貨の真正に対する公共の信用であると解する。 (2) 「偽造」...
論証集~刑法各論~猥褻罪 猥褻罪 わいせつ罪の保護法益 現行法上の解釈論としては、わいせつ罪は社会的法益に対する罪と捉えるべきであるから、その保護法...
論証集 刑法各論 詐欺罪 詐欺罪 詐欺罪は、欺罔行為によって、相手方が錯誤に陥り、それに基づいて財産上の処分行為をし、結果として財産的...
論証集 刑法各論 強盗罪 ●強盗罪 行為 暴行・脅迫 人の反抗を抑圧する程度のものでなければならない。 強盗の手段たる暴行・脅迫の判断基準...